コラム

“デジタルトランスフォーメーション”と“デジタル化”の関係について

テキスト内では、国の方針や計画を解説する中で”デジタルトランスフォーメーション”という言葉が随所に出てきます。それと同時に、 ”デジタル化”という言葉もあります。両者は異なる定義の言葉ですが、無関係なものではありません。

“デジタルトランスフォーメーション”は、データとデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、新たな価値を創出することを指します。

”デジタル化”に含まれる概念には、「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」があります。本テキストの用語集”デジタル化”に説明がありますが、デジタイゼーションはアナログや物理的な情報をデジタル化すること、デジタライゼーションはビジネスプロセスをデジタル化することを意味します。
紙で管理していた情報をシステム上に入力することでデータをデジタル化すること、紙資料で行っていたプレゼンテーションをタブレットで行うようにすることなどがデジタイゼーション、それにより業務のやり方が変化し、効率化されるなどの変化がデジタライゼーションです。

“デジタルトランスフォーメーション”は、デジタイゼーション、デジタライゼーションといった”デジタル化”の先にあるものです。”デジタル化”により課題をクリアした後に、新たな価値を創出することが”デジタルトランスフォーメーション”となります。”デジタルトランスフォーメーション”の実現に向けて、”デジタル化”は不可欠なステップです。